水のたとえ
谷川俊太郎
あなたの心は沸騰しない
あなたの心は凍らない
あなたの心は人里離れた静かな池
どんな風にも波立たないから
ときどき怖くなる
あなたの池に飛びこみたいけど
潜ってみたいと思うけど
透明なのか濁っているのか
深いのか浅いのか
分からないからためらってしまう
思い切って石を投げよう あなたの池に
波紋が足を濡らしたら
水しぶきが顔にかかったら
わたしはもっとあなたが好きになる
水沢腹堅(さわみずこおりつめる) 初天神
大寒というのに、とまどうような暖かな日々が続く。
先日の通院時も纏っていた半マントを脱ぎワンピースのみに。タクシーを待つ間の日差しと風が心地よかった。
整形外科では両膝の注射後、定期的な背中・膝のレントゲン、骨密度検査結果を詳細に話される温厚な院長。内科では看護師さんが車椅子のわたしを出迎え、院長が胸や血圧を測定しながら実のある話を聞かせてくださる。
こんなふうに、近隣の両院の主治医や看護師さんたち、友たちに恵まれ、いろんな方々に支えられて日常の暮らしがある。
深謝しきり、そして幸せ。
地震、この自然現象、温暖化は人がいなくならない限りおさまらないのかもしれない。ならば現況をどう生きていくのか、それがわたしたちの課題だろう。
目下、長年の句友からの依頼で、5700余句の選句にとりくんでいる。
かなり集中力を要する作業だ。
これだけの句をデータ化し、プリントアウトするまでの労力は並大抵ではなかったろう。
長きにわたる俳歴を辿る道程は、句日記そのものを読み返すことであり、明日への前向きな姿勢を如実に物語る。
どうしてもあなたに任せたいという友の意志に、拙いながら一心に選句を進め応えなければと励まされている。
電動ベッド上の身、朝昼時間を決めて300~350句ほどにしぼる希望に近づきたい。
インフルエンザに感染した親友夫妻も、ようやく回復の兆しにむかっているものの、彼女の具合が心配でならない。
薫さん、見守ってね、お願い!